今日は、歯科恐怖症の患者さんと抜歯でした。
この患者さんは、歯科治療をしようとすると、のどが苦しくなるイメージが極度に強くなり、不安が広がり結局治療出来ないという方で、診療内科にも通院しています。口は30秒ぐらいしか開けられないのです。この方も私のところでは上手く治療できていましたが、今回はインプラント治療のため、抜歯を行うことになりました。
抜歯の治療は、この患者さんのペースに合わせ苦しくなく行われました。この調子でインプラントもできそうです。
午後の患者さんには、ソケットプリザベーションとIPインプラントを同時に行いました。
ソケットプリザベーションとは、抜歯してすぐに骨補填材を入れて骨のボリュームを維持する方法です。
IPインプラントは仮歯を支えるために使う非常に細いインプラントで、前歯の治療にはとても有効です。
今日の方は2本抜歯をして、ソケットプリザベーションをして、IPインプラントを入れるのに10分程で終わりました。
歯を抜く日は誰もが気が重いものですが、最初緊張していたこの患者さんも「楽しかった。」「治療を楽しめた」と喜んでいました。
「治療が楽しいなんて本当にあるの?」と思われる方もいると思いますが、私の所では初診で涙を流すような患者さんも数回通ううちに「歯医者に来るのが楽しくなった。」「治療が楽しい。」というような患者さんが多いのです。
今日の患者さんは「今まで好きではなかった歯科治療が楽しい。」と喜んでもらえて良かったです。